お肌の構造
表皮の構造と働き
肌の表面は小さな凸凹があり、決して平らではありません。
盛り上ったところを皮丘、溝になったところを皮溝といい、他には毛穴と汗のでる穴があります。
また断面をみてみると、肌は表皮と真皮からできています。顔などの表皮は厚さが0.2ミリメートルぐらいで、いくつかの層からできています。
一番外側には皮脂膜というアブラの薄い膜があり、肌から水分が蒸発してしまうのを防ぐという重要な役割をしています。
表皮の一生
皮脂膜の下には角質層とよばれる層があり、この角質層の下には細胞が数層並んでいて、さらにその一番奥には基底層という細胞の層があります。
表皮の細胞は基底層で生まれ、ケラチンをたくさん合成し細胞の中にためこみながら、2週間ほどで表に押し出されてきます。
この時にはすでに細胞は死んでしまって、細胞の死骸が残ります。これが角質層です。
角質層はおよそ2週間後にははがれ落ちてアカになり、その下にある次の新しい角質層と入れ変わります。
角質層は大切なバリアー
角質層の第一の役目は、体の中に余計なものが侵入すること、必要な成分が外へ勝手にもれ出すことを防ぐことです。
もちろん、物質には水も含まれます。人間の体のおよそ70パーセントは水で、生命の維持には不可欠なものです。
乾いた大地の上で体から水を失わずに生きていける、また雨にあたっても、お風呂に入っても水が体の中に侵入することもないのは、角質層というバリアーのおかげです。
水を通さない、逃がさないだけでなく、角質層自体が水分をたっぷり含んでいるので、人間の肌の表面はやわらかく、しっとりとしているのです。
ケラチンと自然保湿因子
角質層の主な成分は、ケラチンとアミノ酸類と脂分です。
ケラチンはコラーゲンとちがった構造の線維をつくり、コラーゲンとは構造も組成もまったく異なるタンパク質です。
ケラチンの線維は、アミノ酸類が溶けた水をたっぷり含んでいます。この水に溶けているアミノ酸類は自然保湿因子といい、ケラチンと作用してしなやかな線維の構築に関わっています。
角質層の中には脂質もあります。この脂質も水分の保持に重要な役割を持っています。
肌の水分が保持され、外へ逃げださないようになっているのは、ケラチンと自然保湿因子、皮脂膜と角質層の脂質の協同作業のおかげなのです。
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