コラーゲンのなじみやすさ

コラーゲンのなじみやすさ

コラーゲンの肌へのなじみやすさ

化粧品は直接肌に触れるので、肌に害を与えたり、なじみが悪くては困ります。
コラーゲンは、細胞の足場になるほど細胞となじみのよい物質です。肌の細胞に害を与えないばかりか、積極的に傷を治す働きももっています。
コラーゲンは、他にはあまり例のない、皮膚組織に対する生物学的親和性をもっているといえそうです。
重要なポイントに、肌ざわり、使用感のよしあしも化粧品の材料としてあるでしょう。棒状のコラーゲン分子は、表面に親水性と疎水性の部分をもつ特異な構造をしています。
肌表面の角質層や皮脂とお互いに微妙な作用をして、なめらかな被膜を肌の上につくることができるのではないでしょうか。それはまた、保水力の持続性にもかかわるのでしょう。
もちろん、コラーゲンをに塗ったからといって真皮まで到達、不足したコラーゲンを補給し、深いシワやたるみを治すことはできないでしょう。
また肌に傷でもないかぎり、角質化していない、生きている表皮細胞や真皮の線維芽細胞などと直接接触することもなさそうです。

表皮細胞の新しい知見

コラーゲンが肌の細胞と直接接触しなくても、細胞に影響を与えることは考えられます。表皮にコラーゲンや水分を十分に補給することにより、表皮細胞によい影響を与えているのです。
以前は、バリアーである角質層をつくり出すだけが表皮細胞の仕事だと考えられていました。しかし、近年になって大変重要な働きをすることがわかりました。
それは、外部から受けた刺激の情報を、肌の内部に伝える情報伝達システムとしての働きです。
例えば、やけどをしたりすると肌に炎症がおこります。これは、サイトカインという物質を刺激を受けた表皮細胞が出し、情報を真皮の毛細血管の細胞にまで伝えるために、炎症のはじまりが起こるということがわかってきました。
この場合は肌にとっての危険信号の伝達ですが、「肌に水分が十分にあって、心地がよい」という良い情報も、表皮細胞によって受け取られていると思われます。